ずっと望んでいた、両親との温かい関係。

生き方

連休は、夫や子供たちと一緒に、私の実家で両親と過ごしていました。

子供を中心に、大人もみんな穏やかで。
子供たちは感情表現が豊かなので、「おばあちゃん大好き」「おじいちゃん大好き」と言って、彼らにハグ。

両親はそんな風に愛情をストレートに言葉で表現するような世代では無いけど、
「ありがとう、おばあちゃんもだよ」と、本当に嬉しそうに笑って答えてて。

それを見て、私は涙が出そうでした。

だってほんの1〜2年前まで、私は両親の嫌な所しか見えなくて、こんな風に穏やかな時間を過ごすことが全くできなかったんです。

「なんでこんなに家が散らかってるの」
「片付けもできないのに物ばかり次々買って…」
「色んな人と揉めてばかり。うちの親はどうしてこうなんだろう…」

等など…

「汚い汚い」とイライラしながら片付けて。その中で、心無い言葉も、両親へたくさん掛けていたと思います。

でも誰だって、苦手な事があって当然なわけで。

私だって、できていない所をネチネチ言われたら、益々嫌になっちゃうと思う。


そう感じてからは、「片付けてあげる」と思うのを辞めました。

その代わりに、

「要らないんだけど捨て方が分からないんだよね」と困っている物を捨てるのを手伝ったり(両親の地域はゴミの分別が結構細かい)、
親が苦手なネットでの調べ物や買い物、
老夫婦2人には広すぎる実家の手入れなど、
彼らが本当に助けを必要としていることを聴いて、そこに手を貸すようにしたら、すごく関係が良くなったんです。

私が片付けても片付けても、
「お礼なんて言わないから!」
と言っていた人達と同一人物とはとても思えないくらい、
「ありがとう。本当に助かるよ。」
と頻繁に感謝されるようになりました。

親との関係は、物心ついた頃から、ずーーーーっと悩んできた事だったので…
今の状態がありがたくてありがたくて、今書いていても泣けてきます。

思えば以前の私は、自分の事も周りの事も、
「そのままじゃダメ、こういう風にしていかないと!」と正論を振りかざして、足りない所ばかり見ていたんです。

でも今は、
「苦手なことは、得意な人に助けてもらったらいいじゃない」
「“こうならなきゃ”じゃなくて、その人自身が“こんな自分で在りたい”と望む自分でいられたら、それって最高だよね」
と思っていて、自分にも周囲の人間にも、とてもおおらかに接することができるようになりました。

ほんの少し、見方を変えただけ。

「こういう世界を見たい」と思って、かける眼鏡を変えただけ。

それだけでこんなに目の前の現実がコロッと変わるなんて、以前の私に教えたとしても、きっと信じないだろうなぁ…。

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