苦手だった感謝。ひみつ道具を使ったつもりで、世界を新鮮な目で見る

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自己啓発界隈では、よく「感謝」が大事と言いますよね。

あるものに感謝して。波動を上げて。
大事だと思うし、理屈は分かります。分かるんだけど…
こんな事を言うと人としてどうなのと思われるかも知れませんが、実は私は子供の頃から、「感謝しなさい」と言われるのが嫌いでした。

大人達が言うように、自然と感謝できたらそれは素晴らしいと思う。


でもその言葉は、まるで
“家族や環境を好きになれない、心から感謝できない自分は薄情で、心根の曲がった人間だ”
と言われているようで。
真っ当な人間世界からの圧力を感じていました。

そんなこんなで、「感謝」という言葉に苦手意識を持っていました。

でも物心両面で成功されている方々の考えに触れると、やっぱり皆さん感謝の大切さを口にされるんですよね。

やっぱり感謝か…感謝苦手なんだけどな…その度に思いました。

ただ、初めからできた訳では無かった、というのも、皆さん同じく口にされていたのです。

じゃあ、少し希望はある…かも?

今ならもう大人だし、身近な人から強要される訳でもないし…と、なんとなくできそうな気がしてきました。


今までコミットしてこなかった、苦手で遠ざけていたからこそ、やってみたらものすごい発見があるんじゃないか??
という邪な気持ちも湧いてきて、

どんな時も感謝できる事を探す

という実験をしてみることにしたのです。

3日間のチャレンジ内容

朝起きてから寝るまで、イライラしたりネガティブに思える時も、ひたすら感謝できることを探す。というミッションです。

朝起きて目覚めたことに感謝、
カーテンを開けて、朝日に感謝、
朝ごはんがあることに感謝…

こんな感じで、ミッション中だと思い出したタイミングで、なんでもいいので感謝できることを見つけていきました。

心に思ったり口に出しているだけで、感謝の気持ちが湧いてきていた訳ではありませんが、それでもいいやと続けました。

息子が学校を休んだら、
「きっと今日出かけたら何か良くないことがあったのかもしれない。ありがたい。」

欲しいものが売り切れていたら、
「もっと良いものがやってくるのかも。ありがとう。」

こじつけでも何でも、自分に都合よく考えていい。
それぞれの存在にとってベストなことが起こっていると思ったら、どんな風に感謝できるか。
恵まれていると思う所を探し出す、ひねり出す。

まるで思考ゲームの様で、途中からは楽しくさえなっていました。

3日目には大分慣れて、ちょっと困ったことが起きた時、「これはどう捉えたら感謝できるだろう?」と瞬間的に考えている自分に気が付きました。

凹んでも、変換して捉えれば、気持ちの回復が早くなることも実感できました。

これは捉え方、見方を変える訓練だった。

この考え方は、「慣れ」が大きい、と思います。

物事をどう捉えても、結局は正解も不正解もありません。ただ視点を変えると、目の前の現実が違った風に見えてきます。

特にネガティブ(に見える)出来事は、どう捉えるかでその後が大きく変わってきます。

感謝するしないは結果であって、思考のチャンネルを変える訓練を3日間したのだと思いました。

コップ半分の水を、「まだ半分ある」か「もう半分しかない」と思うか。
どっちでもいいんだけど、その時々で自分が楽に感じる方を選ぶということ。
ただ選ぶと言っても、別の捉え方を見つける訓練をしないと、自分が慣れている、いつもの見方しか目の前に無いように思えるのですね。

ドラえもんのひみつ道具「ハジメテン」

話が変わりますが、感謝実験をしていてふと、この道具を思い出しました。
ドラえもん29巻「思い出せ!あの日の感動」に出てきます。

ハジメテンを飲むと、あらゆることが、まるで初めて目にする様に思えて、何にでも感動できるという道具です。

これを飲むと、「もうこの世には飽き飽きした」と言っていたのび太が、しずかちゃんを見て「こんな素敵なガールフレンドがいたなんて!!」と感動し、オセロや漫画もワクワクして心から楽しみ、「素晴らしい1日だった!」と満足します。

「あなたはそんな人じゃなかった」「君こそ新婚の頃は初々しくて…」と喧嘩していた両親もハジメテンを飲み、「君が奥さんだなんて幸せだ」「あなたみたいに頼れる人はいない」と褒め合う。

私は子供の頃、アニメでこの話を見て衝撃を受けました。
個人的に、ドラえもんの道具の中でこれが最強だと思っています。

ハジメテンがあれば、きっと一生楽しく生きていけるでしょう。

目の前にあるご飯も、ボタンを押せば入れるお風呂も、目の前にいる家族も、慣れてしまって当然と思い、いつしか見えなくなってしまうのですね。

慣れることで毎日がスムーズに流れる面もあるけれど、偏りすぎると、今度は日々に飽きて感動がなくなってしまう。

ハジメテンは、そこに光を当てて、見えるようにしてくれる。ここにあるよ、と気づかせてくれる。


感謝実験はこれに似ているな、と感じました。

うちにはドラえもんもいないし、ハジメテンも無いけど。
私なりに「当たり前」を「ありがとう」に変えるのが、喜びや幸せを感じて生きるコツかなと思います。
(あるもので我慢して高望みするな、という意味ではなく、です)

終わりに

まだまだほんの入り口ですが、3日間の実験で、たくさん気づきがありました。

子供の頃感じていたような、押し付けられるようなものじゃなかった。

感謝することは、豊かになることなんだなと思いました。

持っているもの、周りのものに感動すること。

そして、今持っているものだけじゃなく、世界を新鮮な目で見て、これから出会う人や経験を心から味わって、たくさん自分の心を震わせてあげたい、と思いました。

☆☆☆

最後に、こんな気持ちで生きていきたいな、と私が共感する言葉を紹介させていただきます。

あえて「驚く」訓練をすること。
子供のように、いや別の天体からはじめて地球にやって来た宇宙人のような目で周囲を眺めること。
あるいは、明日処刑される死刑囚のような気持ちで周囲世界を眺めること。

世界は突如光を放ち、汲み尽くせないほどの豊かさに輝くことであろう。    

中島 義道

今日も良い1日になりますように。

ではまた。

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